嘘つくことをやめない犬
人間がバカバカしく暮らしているのに、犬に真面目さや誠実さを期待してはいけない。
とは言っても、万年、低空飛行のオイと私。
そうも言っていられない。
風が冷たくって気持ちよく、とても“遊び向き”のお天気だったのだけれど、グッと堪えて出かけました。若里公園。
ここでオイは、木陰のベンチ横で、ひたすら伏せ。50分。久々。
非常にありがたい若里公園の木陰。顔の肉の厚みと広がりに、コラーゲン層も、グングン引き伸ばされて薄くなっているせいなのか、最近はお肌がとても辛い。
顔の造作と色はポリネシアンだけど、敏感お肌は北欧系なんだよね、私。
開始直後、オイは数回、頭が浮かび上がってきてしまったものの、その後は浮かばなかった。
頼り無さそ〜なおじいちゃんと、これまた情けな〜い顔した小型の雑種クンが、横を通りかかってクンクン近づいたけれど、その時にも顎は地面からついぞ浮かなかった。
私は後方から見ていた。
『オイ、偉いなぁ〜』と感服する。
切なさも込み上げてくる。
オイ、世界をたった1匹で生きている犬でありながら、良く頑張った。孤独と恐怖に、よく負けなかった。世間を拒絶すること、目をガラス目にして、何かを見ても自分の意識の中に受け入れない。ここまで犬とは保身できる生き物なんだなぁ。
『犬の能力とは、なんて高いんだろう!』 うな垂れたくなる瞬間がある。
姿勢や態度、表情なんて、犬が自分の気持ちのまま、思いをそのままに表せば良い。
コマンドを解除し、リードを取って車まで戻る。
当然のこと、オイの顔に安堵も浮かばない。
まったくの他人と他犬。
心寄り添わない関係なれど、感動しながら帰ってきた。
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