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飼い主の私 JO母

Author:飼い主の私 JO母
J.O.(ジャッカル・オイ)のサバンナ日記の続編。

舞台をアメリカ南部の小さな町サバナに移し、『フンッ!』眉毛吊り上げ活躍中の愛犬。前世は黒人の奴隷だったと思う飼い主が涙ながらに綴ります。

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遊ぶつもりだったのに。

〜 雨がシトシト 金曜日 〜
今日は、オイと弾けてやろう!と思っていたのに、う〜ん、残念。

ダンナ、ますます仕事に追われている。
今朝は5時半に、1人で朝食中の彼とご対面した。
お米も炊きあがっていないのに?と思ったら、食パンのミミを引っ張り出していた。
オイは、真夜中に体調が良くなかったようで、草喰い。
今日の雨休みも、あのコには丁度良いか・・・・。
ダンナの分も私とオイで、ゆ〜くり過ごしますよ。

オイに気まぐれで、足くぐりをやらせたら、出来た。
人間が歩行する中、足の間をクネクネと進むヤツ。

昔、友人Eに、オイは私の(持ち上げた)足の上をジャンプできるようになったのよ、と言うと、声をひそめて、『その足だからねぇ。・・・ハードルが低くて・・・、ズルだと思うの』と言われた。
バカだねぇ〜!あのねぇ、足元くぐる芸だってあるのに、あのコの試練はフェアにあります!いや、それ以上です!と言ったら、すぐさま納得された。

その私の足の下を、オイはクネクネと初めて走った。

ボールに喰らい付くような、遊びに積極的なオイのようなコは、願ってもいない訓練の入りやすい犬だと、よく言われたものだ。
しかし、足くぐりを教えるのに、ボールへの執着はあまりに強すぎて、ボールは、まったく役に立たなかったように思う。ジャッカルの動きで激しくボールを追って足の下をくぐる。
目の前のボールを、気が狂ったように追う。
ただ、それだけ。

年月が重なり、一応、それは『自分が要求されている芸』とだけは理解したようだった。
ボール無しでこれをすると、右に出てはゼーゼー。左に出てはゼーゼー。
毎回『意を決して』虚ろな顔をして、足の下をくぐって行った。
で、『もうこれ、止めなさいよ。私、面白くないから』と私のおマタを鼻先で突付いて伝えてくるのが、お決まり。

こういう芸の上達は、その犬の精神状態の良し悪しを図るツールになるのか?
この辺りはとても複雑。
同じように見えて、実はまったく示しているものが違ったり、レベルの幅も広いのだという事を教えていただいた。

オイで言えば、まだまだ飼い主不在の運動なんだろう。
ただオイが葛藤を捨て、自分が愉しめる体の動きを増やしたのなら、たとえ、まだまだ“私がそこに不在”であっても、ちょっと嬉しかったりする。
随分長い間、出来なかった事が、出来たのだもの。

それを熱心に教えるのではなく、まったく違う方向から考えたら、出来てしまう。これも教えていただいて、やっと判ったことだ。

本人が頑張ってるつもりだけの幸せ、やること為す事的外れ、懲りない人とか、そんな言葉が脳裏にピッタリ張り付いたままではあるが、私への戒めとして、有難くそのままにして置こう。心の無い人の私ではあるが。
刺激的な言葉のせいで、いつまでも消え去らないことは、良いことなのかもしれないね。
すごいお別れの贈り物でした。

諦めることはすでに諦めて、分相応にやっていますが、やっとこう思えるようになりました。


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