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飼い主の私 JO母

Author:飼い主の私 JO母
J.O.(ジャッカル・オイ)のサバンナ日記の続編。

舞台をアメリカ南部の小さな町サバナに移し、『フンッ!』眉毛吊り上げ活躍中の愛犬。前世は黒人の奴隷だったと思う飼い主が涙ながらに綴ります。

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何を犬にON・OFF させるのか? その13

服従訓練競技会を見学しました。
(オイは自宅待機。シェパード、ウヨウヨの環境で、気を失ってもいけないと思って)

目の前を、あるシェパードと訓練士さんと通り過ぎたのに、釘付けになりました。なぜかと言いますと
『好きよ、好き。あなたが好きよ〜。ワクワク、ウットリィ〜』とそのシェパが言っているから。
しかし、競技が始まり、あっけなく失敗して終了。
可愛いかったなぁ〜、あのコ。訓練士さんと共に、今後、厳しく精進されよ!なのでしょうが、今の私とオイの理想です。

ところで、その日はとても日差しの強い、暑い日でした。
なのに、どの犬達もオイよりずっと、素晴らしい動作で競技をこなしていきます。 オイも基本はできますが、あの環境では勝負にもなりません。脱帽です。

ただ奇妙なことに気が付きました。
順番待ちの間に垣根の影で、『伏せて休め』を命令される犬達に、1回のコマンドで従ったコが一匹もいない。
まず地面の匂いを取り、自分で安全を確認してなのか、それから3、4回、更にしつこく促されて、やっと従う。しかし、それさえも勝手に解除してフラフラと立ち上がるコが殆ど。
私はプロ・アマ混合の種目を見学していましたのですが、何だか自分の想像していたものと違っていて驚いてしまいました。
同じ犬と同じ指導手なのに、『競技』 と 『待ち時間』のどちらをフォーカスするかによって、まったく違った事になってる!

お隣の種目で、とても立派に競技を終えたトイ・プーが指導手と戻ってきました。
指導手の緊張感が切れたのか、そこから立ち話が始まり、その間、プーちゃんは好き放題です。私のバックの中に顔を突っ込んでも、誰も気が付きません。
実は、すぐ側のシェパがウヨウヨ並ぶその列の中に、まったく制御の効かないコがいました。『ダンベルで鼻ツラ叩け!』とまで人に言われているのに、まったく事の重大さを感じていない方が指導手。そして、ついに、その犬を周囲の人達が囲んで、制御しているような状況でした。チョロチョロしてた、プーは危なかったのよ、とっても。

それは、訓練(競技)の時間にオンしている暮らしの典型だと思いました。
私の理想では、クレートを出た瞬間に、オイは、『』にオン。(気恥ずかしいが)
私の方も、“気”は、ケージからオイを出す時には、すでにピークになっております。
そして、集中力はウルトラマン並にしかありませんから、競技終了であれば、何はさて置き、オイをクレートに速やかに戻して、オフ。
目指しているものが違うのです。だから、日頃の態度が違っていても当たり前なのだぁ〜と改めて知る。

私が『このコは、指導手のことが大好きなのね』 素晴らしいなぁ〜と思ったのは、先ほどのうっとり・シェパ(訓練所のプロの犬)と、警察訓練所の段違いのレベルの高いコと、アマチュアの方の1組だけでした。(観察力無いから、見当ハズレかもしれないけど)

シツケ教室で興奮して吠えまくるオイと、泣きべそかいてた私が、目指していたのは、あの世界の中でも僅か。犬世界の底辺が、中間端折って、ほんの一握りのトップを目指す! 
しかもオイは、私が行なった数々の残虐行為によって、トラウマだらけになってるオゥシーであって、ゼロからのスタートではないのです。

(ここにいつかは出ようなんて、凄いこと、目指していたんだなぁ、私・・・)


オフの時間を観察する方が、底意地が悪くて、他のコに喧嘩を売ったり、『ここで休みなさいよ』と言われて、『けっ!うっせぇよ』と悪態をついたり、他人にヘラヘラ愛想振りまいていたりと、犬の本音が見えてくる。
観察力の無い素人が犬を勉強するなら、訓練競技会の待合所は、いい場所です。
競技のスイッチの入った犬からは、性能に目が奪われがちだし、本質はなかなか解らないもの。だって、仕事が大好きな犬って、多いのではないかしら?



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