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飼い主の私 JO母

Author:飼い主の私 JO母
J.O.(ジャッカル・オイ)のサバンナ日記の続編。

舞台をアメリカ南部の小さな町サバナに移し、『フンッ!』眉毛吊り上げ活躍中の愛犬。前世は黒人の奴隷だったと思う飼い主が涙ながらに綴ります。

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文明の機器

オイの根本は野生だ。

犬にとって大切な時期、河川敷や山で自由に放して遊ばせたのが、余計にそれを助長させた。今は表面上は多少落ち着いたが、若い頃は、とんでもない“野性の申し犬”。

『(カラスの)かぁこちゃんよ!』
などと迂闊に口を滑らせようものなら、一目散に走り出し、カラス達を追い散らし、残飯を奪い取る。カラスは、オイにとって、きっとハゲタカの役割をしていたんだろう。

川の向こう岸に、花見の宴会後の残飯があれば、川を泳いで渡り、足場も無いコンクリートの壁をよじ登って行った。
そして辺りの通行人に警戒を怠らず、食べ物を漁る。この時の人に対する、卑屈な姿勢や微妙な距離感なんか、普通の家庭犬なんかにゃ、出来ないね。

河川敷のグランドで遊ぶと、オイの頭上でトンビがよく輪を描く。
だんだんと降下してきて、とんびの影が映る頃、オイは襲撃されるのではないか?と私はハラハラしていたが、肝心のオイの方は、まったく平気だった。オイが慌てなければ、『安心なのだ』と、妙に納得させる、それがあの犬だ。

ある日は、ロング・リードを使用してフリスビーの練習。
暑くなったので、自分は木陰に腰を降ろし、『休め』 オイにも命じた。
するとオイは私を横目で見ながら通り過ぎ、もっと影の濃い大木の根元近くにどっしりと腰を降ろし、『やれやれ・・・』と言った。
『もっと涼しい』場所をオイが知っていた事に、随分驚いたものだ。クーラーの部屋で育った犬だったから。

山に遊びに行っても、大好きな川の匂いを感知する。
『こっちだよ!こっちに行くんだよ!』
オイが嬉しそうに知らせるし、はしゃぎ始める。初めての公園でも、水道の位置がわかる犬は多いらしいが、オイもその中の1匹。

この夏、オイと扇風機とを仲良くさせようと思っている。
クーラーのような姿のわからないモノは平気だが、音を立てたり、首を振ったりする中途半端な文明の機器、扇風機はダメ。野生の神経質さが、あのコの 『気に入らない』本能を刺激するように思う。

齢5歳。
おばさん犬として、図々しく生きていくのに、ふさわしい年齢でないの?
暑いより、ずっとマシだと思うよ。

8-11-1



8-11-2
  あ〜ぁ〜
よっこらしょっと。

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