小鳥と犬の世界
今朝はツバメが大乱舞していた。
そろそろ南の国に帰る会合ではないかと話した。
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私は適齢期をとっくに過ぎ、しかもしっかりとした職にも付いておらず
父と母、特に母の苛立ちをまともに受けて生活していた時期がある。
その頃、家の軒下にツバメの巣を作るのは知っていたけれど
ツバメなど一切の関係無い毎日を送っていた。
ある日、母が残念そうに話し始めた。
今年も軒先の子ツバメ、巣立っていったというのに
一羽だけが飛び立てない。
なぜか毎年、そういうコが一羽現われる。
親にも見離され、空になった巣の中にたった一羽取り残されるツバメのコ。
両親はその子ツバメにワタシの名前をつけて励まし(哀れんで)
見守っていたらしい。
『今日こそ、行(嫁)きなさい!』
ところが子ツバメちゃんは、巣立つどころか、その内に巣から落ちてしまう。
両親が駆けつけると、弱った○○○(ワタシの名前ね)
ツバメの体には、シラミやら蚤がたかっている。
母がティッシュで○○○ツバメちゃんの顔をつぼみ
父がキンチョールをシュ〜ッとすると
ツバメちゃんの体から、虫はゾモゾモと逃げて行ったという。
しかし、それはいくら何でも、荒治療過ぎると思う。
両親の看病(?)の甲斐なく、○○○ツバメちゃんは絶命する。
泣き笑いしたくなるような話。
あの頃に帰りたとは思わないが(壮絶過ぎて)
もう少し深いところで考えてみるべきだったなぁと思う。
なぁんて、今朝のツバメの大乱舞を見た今朝の事も
何年か経ってから
『あの頃、こうしておけば・・・・』
と思い出すのかしら。
用事があって、実家に寄った。
イノシシ・ベイビー達も帰ってしまい静かな家だが、
母のインコだけが、今日も元気だ。
訓練など何もしなくなったオイを、鳥かごの横に座らせる。
オイ、すかさず襲う。
駄目だ、こりゃ。
『動くな。見るな』を命じておくと、それはそれは悲しそうな顔になった。
ワタシ、以前はこんな悲しそうなオイの顔見ても
たじろがなかったのだろうか?
『犬のために鬼になりましょ!』の気合の衰えからくるのか
オイの表情が豊かになったのか(悲しい顔が?)
よう解らんけれど。
インコの餌、足りていないと気が付いたので父に言うが
餌を口の中でグジュグジュに練って、相棒の鳥のオブジェに口移しして
(るつもりで、落として)しまうのだと言う。
『だから毎日決められた量しか与えないんだ』
鳥のオブジェと言ったって、プラスチックの頭だけ。
そんなんでも、このインコには大切な大切な存在になっているらしい。
どこの世界も厳しい。
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