大人と子どもの気持ち
外国で結婚、出産をし、しかしその国の教育を受けさせず、自分の国(先進国)のおじいちゃん、おばあちゃんに就学期の子どもを 『後はよろしく!』とばかりに、送り込む。
送り込まれる側からすると、そういう子どもを 『パラシュート・キッズ』と呼ぶのだそうだ。
とても言い得てる!
パラシュート・キッズ予備軍の赤ちゃんが産まれた。
『あら?なら、我が家で大事に育てるわ!日本の教育では、いけないの?』
居ても立ってもいられず、ダンナに提案する。
しかし
『オトコのコならばアメリカやカナダで育てた方が良い。オンナのコならば発展途上国で育つのが良い』
ダンナ、まことにツレない。
性差なく教育は受けさせても、バック・ボーンに培わせたいものは、男女で異なるらしい。
んで、日本に生れたんならともかく、必要性がないってさ。
実家で母にそんな話をする。
『実母でないのだから、お前が子どもを育てても、(本能で)子どもを胸に抱きしめてあげるような、そんな風にはなれないかもしれないね』
それは本当の事かもしれないが、母ちゃん、私だってあなたにただただ甘えたくって、撥ねつけられてた子どもだったのだよ。
お隣の母親の子どもを叱るヒステリックな声を聞くと、昔は私もああだったのだろうか?と恥ずかしくなると母が言う。
『酷い母親だったよね』 機に乗じて言ってみる。
『それでも、こんな良いコに育ったじゃないの』
親殺しやら、何やら物騒な事件が続いた後だったからだろう。
それでも母が冗談でも私を『良いコ』と言った事に、四十路になっていても、とても驚いた。
たまたま実家に立ち寄っていた時、呼び鈴が鳴って玄関に行くと、そのお隣の男の子。
『お、お花をどうぞ』
ちぎられたお花(雑草)が2輪、男の子の手の中から差し出された。
『まぁ、ありがとう!』
多分、登下校に彼に声をかけてる母への贈り物に違いない。
それも言い出せそうになかった、気弱そうな表情の男のコ。
男の子の背中に、小さな想いを込めて見送る。
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