ラーメンはどうだった?
家を出る前、オイの事で失敗がありました。
『だって・・・。お腹、空き過ぎていたんだもん』
車の中で、腹も立つし情けない。
駐車場に車を停めてから、英会話教室が始まる時間まで、あと20分ありました。
『これでは まともに出来ないわ』 何をおいても、ごはん食べなきゃ!
お気に入りのラーメン屋に向かう繁華街の中で、英会話教室のJ先生と出会ってしまいました。
『I'm starving ! 』
たった20分しかないけど、ランチに行くの、急ぐの、と言いました。
『何を食べるのか? スパゲッティか? 和食か?』
『Yes! Yes! 』 適当に受け流そうとしましたが、更に厳しく追求を受けてしまい、数分のロス。どうでもいいので、和食という事にしておきました。
お気に入りのラーメン屋に駆けつけると、そこはどうやら潰れたようでした。別のラーメン屋に駆け込み、大急ぎでつけ麺を食べて、水も飲まず飛び出しました。
英会話教室には、3分遅刻しました。
出来るだけ目立たぬよう、乱れる呼吸を抑え、こっそり椅子に座ろうとすると
『ハーイ!○○○、ランチはどうだった?』 わざとらしい笑顔のG先生に出迎えられました。
(あのヤロー、J! チクったな!) 激しく動揺しながら、笑って誤魔化す、ここが年の功というものです。
今日の生徒は自分も入れて2人だけ。初対面の年配のおじサマだけでした。
ワタシは、ここの他の男性生徒が苦手です。強い母音と激しすぎるアクセントとイントネーション。捲くし立てるように喋る彼らの英語を聞いていると、なぜか酸欠で池の中で口をパクパクさせてる鯉を思い出してしまって、息苦しくなってしまいます。虚ろになって目を彷徨わせていると、すかさず叱責が飛んでくる、それが毎度毎度です。
しかし、今日のおじサマは、自分のペースを保っていらっしゃいます。ぼ〜んやり〜とした雰囲気。しかしながら基礎のできた、なかなかの実力の持ち主。
それにしても、奥歯に張り付いたネギがどーしても取れないの。舌で一生懸命しごいてみますが、これが難しい。
目を盗んで、四苦八苦。モゴモゴ・・・。
『麻生氏はなぜ福田氏に負けたのか?』 そう私の専門外の質問を受けました。
『ワタシは、彼が口を曲げて喋るところが嫌です』
と、どうでもいいので、きっぱりどーでも良い自分の意見を申しました。
しかし
『キミもだね!』
返り刀でズバッとやられる。お見事です、先生!でもどーしても取れないの、ネギ・・・・。
乱れた波長を大量発生させてる私の横でも(通常のクラスはもっと真面目なので)、おじサマは決して乱される事なく冷静に淡々と自分の言葉で語ります。
周囲に不愉快さも与えず、それでいてマイ・ペースを崩さない事は、とても大事だなぁ、と英語よりもおじサマに感心。
そしてクラスは終了。
『ラーメン食ってきたんだろ?信じられねーや』
(・・・やっぱり・・・・・匂ったか・・・・・)
更なるダメ押しを背中で流し、教室を後にします。
おじサマとエレベータ前で一緒になりました。
エレベーターが開き、降りてこられた方と、おじサマは親しげにお話されましたが、副市長だそうです。セレブな友人を持つおじ様はエレベーターを降りると
『それでは、ここで』 爽やかにおっしゃいました。
『腹、空き過ぎちゃって。すぐにラーメン食べないと!』
角を曲がって、急ぎ足で人込みに紛れて行くおじサマを見送りました。
夏の私の必需品。虫刺され痒み止めパット。
類似品も多いが、これが効き目が一番。
海外で変な虫に刺されてくるダンナにも太鼓判。
寒くなって蚊がいなくなるのが嬉しい。
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