まるで私のように清らかな薔薇。『オハヨーゴザイマス〜』
地獄の三丁目から湧き出るような地声の男、T蔵さん。どんな時間の電話でもそう言うが
これには訳がある。まったく、嫌な男だねぇ〜。
5年前、家の1部をリフォームした。
ある朝、何人もの職人さんを道で待たせているのも知らず、私は白雪姫のように温かなフトンに包まれ、ぐぅぐぅー眠っていた事がある。
枕元で電話が鳴り響き、
『もし・・も・・しぃ・・』
『なんだぁ!まだ寝ていやがったんかぁ!』いきなり炸裂するT蔵さんのダミ声。
『おぃ、職人待ってるんだぜぇ〜、この寒空の下でよ〜!』
大慌てでガレージのシャッターを開けると、道路で歓声が上がった。
『開いたぞ! 開いたぞ〜!』
・・・・・・や・・め・・・て・・・・・・
それ以来、T蔵さんはどんな時でもお電話のご挨拶は、『オハヨーゴザイマス』
これ一本。
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早朝“事件”が起り、ダンナと私は2人、非常事態に陥った。
やっと日が白み始める頃、またベッドに戻って、そのまま寝坊してしまった。
7時半に慌てて飛び起き、カーテンを開けると、何なの!?
庭でくつろいでいる職人さん達と目が合うじゃないのっ! どーいう事、これ?
いや、いくら何でも庭に勝手に入ってるって、どーよ?
ま〜た“お寝坊さん”を天下に知らしめちゃったじゃないのさっ!