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飼い主の私 JO母

Author:飼い主の私 JO母
J.O.(ジャッカル・オイ)のサバンナ日記の続編。

舞台をアメリカ南部の小さな町サバナに移し、『フンッ!』眉毛吊り上げ活躍中の愛犬。前世は黒人の奴隷だったと思う飼い主が涙ながらに綴ります。

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愛想無しの犬を良しとする その2

例えば、犬と遊ぼうと目的地に到着し、何となく『今日の犬の状態は良くない』と感じて、何もせずに家に引き返したり、内容を変更するって出来るだろうか?犬の期待を押し込め、ケージを閉じる。それは簡単な事?いまだに私にはとても難しい。

『可哀想すぎるよ』そこで犬の悪さを見て見ない振りをする事もあるし、楽しく暴れて遊ばせて、ストレスを発散させてやりたいという思いも、心の奥底に未だに根付いている。
訓練や遊びで関係を劇的に改善できるのではないか?という期待感もあるし、精神的に犬がひねくれてしまうという心配も。運動面も配慮せねば。(これを全て、心の醜さがそうさせるのだとしても結構よ)


私が最近で『失敗した!』と思ったのは、そういう悪さを薄々感じるオイとフリスビーをして遊んでいた時のこと。フィリスビーを咥えて、突進して戻って来たオイが、私の両脚の中をすり抜けて行った。たった1回ね。それだけ。

自分は充分“気”を張っていたつもりだったけれど、オイの“悪のウィルス”の方が、ずっとそれより勝っていた。あの突進はあのコの仕掛けた勝負だった。なのにそれにすぐに気が付かなかった。

次に戻って来た時、オイは、素直にフリスビーを渡さず、私の手元でサッとそれを引き、『取ってみなさいよ』をやらかした。あからさまな挑発。ここまでされれば、私だって判る。逸走やらコマンド無視やら、大きな問題に繋がる芽を摘んでしまわねば!

その場でかなりキツク叱ったつもりだったが、その数日後にもビニール・ボールが唾液で滑って指が掴み損ねた時に、オイの歯はボールを放すのを僅かに遅らせて、性懲りも無く、まだその機を覗っているのに驚いた。

結局、それが修正できたのは、ボールで遊ぶことを辞めて、遊び道具にハードルを選択した時だ。自分がボールで遊べる事が『当然』と考えるのは、とんでもない勘違いだよ、オイ。

しかし最後のボール遊びから何日も経過していると言うのに、不機嫌そうにハードルを跳ぶオイも意外であり、こちらもそういうオイに失望し苛々した気持ちを押さえ込まなければならなかった。
そのうちハードル跳びの何かが出来たので、『良し。良いコ』と言った。その瞬間、オイは車の下に落ちていたサッカー・ボール目掛けてダッシュし、気が狂ったように唸って飛び掛った。

『はい。決定しました』オイはその後、冷静さを取り戻すべく、反省する事になった。こういうタイプの訓練はすっかりやらないのだけれど、するしかなければ、する。

その静かな反省の時間の後、一連のオイの野望・悪のウィルスは沈静化して、やっと『可愛いオイ』に戻ったように思う。





愛想無しの犬を良しとする その1

オイと一緒に遊ぶのは、愉しい。単細胞だなぁ〜、キミはぁ〜。しかし、とにかく一生懸命で可愛い〜。

何か作業をさせて、思うようにオイが動かないときは、『違うねぇっ!』と態度や顔で不合格をバンバン私は出す。オイ、すごく前向きな(単純系)、真面目顔になる。

やがて成功する。褒める。しかし単純さんは、相変わらずの真面目顔である。もっと嬉しそうな顔でもすれば良いと思うが、そうはならない。

時たま、褒めてやっても、『ケッ!』という顔をする事もある。これは、『こんなケチな事させずに、もっと面白いことさせなっ!』というオイの罵声だす。
それとは逆に、『いつまでこんな事させられているのでしょう?』とみじめったらしい顔で、心元無さそうに尋ねてくる事もある。これも服従訓練なんかやってる時に多い。オイにも生意気さがあり、私にもポイントを外した未熟さがある。

こんな風に私とはまだまだ心の距離を置いているオイではあるけれど、しかし、作業を入れた遊び、と言うのか、遊びを入れた作業というのか、その調合具合があのコにピッタリくると、『さぁ、次は何を?』とひたすら真剣な表情で、熱く見つめてくる。

これを見ると心底、オゥシーとは人と遊ぶ(作業する)事が好きな犬と感心する。ノー・リードで走り回って、犬同士で好き勝手に遊んだり、単純運動で体力消耗されて、絶対、happyになる犬じゃない。人との共同作業の成功こそが、あのコたちの生きるエネルギーだと信じてる。

オイの場合は、何か『出来ない事』を責められ、それを自分で可能にさせた時が一番作業意欲に火が付いて、生きる喜びを感じている時。この後、意欲がグングン加速する。飼い主としての“私”は、オイの心の中にどのように存在しているのか、まぁ、以前に比べて毛が1本多く生えたくらいの変化だろうけれど、それでもこういう時間も良い。

やらかす失敗の大抵は、大抵、生意気さと気の小ささから起るように思う。この2つは原因と結果のどちらにも成り得たり、同時に発生したりしているように見えるので、あんまり区別して考えない。

それでも初めての場所で、何かの気配が気になって仕方ないのに、命ちじめる思いで、それを無視しているオイのほっそりした肩を見ると、なんて健気なんだと思う。たとえオイがビッチであったって、自分を超えたオイならば、そんなことにケチを付けられない。

戸隠にてお蕎麦をすする

お日様、にこにこの土曜日。ダンナが昼飯要らないという土曜日。
それではいそいそとお出かけしましょうよ♪と、オイを車に乗せて出発。

目指すは戸隠。

11−24


戸隠神社、宝光社を参拝。長い階段を昇る途中の杉が本当に見事だった。その後、神社の階段の下でオイと一緒に願い事。

お蕎麦と蕎麦クレープを食し、ポンポン腹ごなしにオイと冬の林の中を散歩。間伐済みの、人の手の入ったお日様の良く通る場所を発見。

オイはこういう視界の通る森林地帯が大好きなので、私もとても嬉しい。匂い取りを盛んにするような野生度がオイに低ければ、もっと嬉しい。

木立の中で腰を降ろして、しばし休憩。
『まだかなぁ〜?まだかなぁ〜?』 
オイが再出発の時を待って顔を見上げる。落ち葉が柔らかいし、冬の陽だまりも温い。

『先を急がず、山の音を聴いてごらんなさい。オイよ』
諭してみるけれど、道路が近すぎて、ちょっと車の音が煩いね、とほほ。もう少し私もキミもレベルアップして、今度はもっと奥地を冒険だ!

樅の木陰で雪遊びをしていたら、オイの表情と態度に限界が出そうだったので、遊び終了。帰宅。

多分、また来週、出かけちゃいそう。





気になる皮膚の赤み

膿皮症はだいぶ良くなってきました。
11−12


今、現在。
11−21


と言っても、発症をしつこく繰り返すらしいらしいので、これからもずっと頭の痛いこでっす。
もう1つ気になっている事が、ずっと続いている全体的な皮膚の赤み。“興奮”と言うより(興奮が原因では無いというのではないのだけれど)、他にも理由があるのではないか。

明日は雪らしいので、オイに興奮が出て、また変化があるのかな。

楽しかった♪禁・暖房生活!

とっても楽しかった節約生活も、今日でお終い。
お天気予報に雪マークの付いた明日は、ちょうど暖房解禁日。やっぱり室内温度が13度を下回ると、人間も変温動物のようになりますから、これはこれで潮時でしょう。

そして今日の素晴らしいお天気! 私の修行のフィナーレを祝ってくれているのかなぁ〜!(笑顔)

********

私の御守りにしている大切なネックレス。それを本当に、『ずばり!その日』という日に、外してジーンズのポケットに入れ、洗濯機の上で落とした。

棚ハメコミ式ゆえ、どうにも洗濯機を動かしようが無く、『便利屋さん』に依頼。『もしかすると、洗濯機中の隙間に落ちちゃったかも?』と言うと、分解、丁寧に掃除もやって下さったが見つからず。勿論、洗濯機の下にも排水溝の中にも無し。

『いったい、これは、どう考えたら良いのじゃ?』
無い知恵絞って、しばし熟考。

『必要になったら、出てくるという事でいいじゃろ』
熟考の幅も深さも根気も限られているので、結論も早い。

で、紛失して3日経った本日、そのネックレスが出てきた。流しで洗い物をしていて、ふと目をやると取り付け枠の下敷きになって、床に横たわっていた。

かなり不思議な状況だけれど、『もっとちゃんと探せば良かった。業者さんに頼まず、自分でもっと探すべきだった』と、ちょっぴし後悔。しかも分解が良くなかったのか、洗濯機の調子が悪くなってしまっていて、『すみませ〜ん』と便利屋さんに再度のお電話。

幸い、すぐ駆けつけて来て下さり、洗濯機はタイマー表示に故障を残すものの、すぐに直った。そして昨日のネックレスが見つかったと話すと『それは良かった!』と喜んで下さった。

ついでに寝室で邪魔なテレビを処分していただく事にした。私のお財布からはまたお金が消えて行ったけれど、俄然、このまま寝室を掃除しようじゃないかっ!と欲望に火が付き、そのまま身を委ねる事とした。

そして寝室は今までに無いほど快適になった。
洗濯機と冷蔵庫の裏ほど汚れている場所は無いらしいけれど、埃まみれだった洗濯機もピカピカで生まれ変ったようだ。
『ラッキーとアンラッキーとは、本当に紙一重』

今夜も多分早々におフトンに潜り込むだろう、私。


そこまでしたい事なの?

ダンナが泊りで出張した日のある夜、オイに真夜中『ウォンッ!』と呼ばれた。
最後の排泄・食事・自分の仕事に抜かりなぁ〜し、オーライ!でハウスに入れたので、『そんな筈はないのに〜』と思いながらも様子を見に行く。

時は午前2時。ドアを開けても庭に出る様子無く、ただ風に当たっているオイちゃん。

『何だよぉ〜?』

次のオイの行動に唖然。玄関ホールに出せと主張。『ダメだ!』言うと、『それでは!』と次はリビングのソファに顎を乗せ、『私はここで寝ます!』と主張。
『何をいっちょるか?』
(玄関ホールに出たかったのも、そこのソファで寝るつもりだったのね)

そして次は自分の食卓の前に行き、『何か・・今晩もお夜食出るかな〜、なんて』
叱られないくらいにさりげなく催促。
草木も眠る真夜中に日頃禁止されているわがままの主張、オンパレードよ。

最後に2階で寝たいと言うので、ハウスに戻りなさいというと、顎の下を私の胸に押し付けて来た。これも恐らく犬にやらせてはいけない行動だろうし、一連の行動の流れから言ってもロクな意味で無いのもわかっていたけれど、ギュッと抱きしめた。

『寝なさい』
オイはその1言で、スッとハウスに入り、横たわった。あがきなのか、混乱なのか、ほくそえんでいるのか、私に失望したのか、オイの気持ちは判らない。

けれど、私はオイのその後の取り立てた変化に気が付く事もなく、のんびりと素のままの自分で暮らしている。




良いところを探す

少し前ですが、憧れのヨ〜ガのお教室に、やっと参加できました。

最後に瞑想の時間が5分ほどあります。課題は(課題と言っていいのか?)
『自分が、それをする自分は大嫌いなのにしてしまう事。やめられない事。でもそんな中で、自分のこういうところは好きだな〜と思えるものも探す』でした。

私は、時々、ケダモノのように何かを食べてる自分が頭に浮かんできましたので、それについて追求しておりました。しかし、その時の自分のどこが好きよ?と言われても・・・。
無いよなぁ〜、そんなもん。

*********

今日は英会話教室に行きました。その前に用事があってデパートに立ち寄りましたが、暖房無しの家でひっそり暮らしている私には、ボーと熱が出そうなくらい刺激的な場所で、快適ではありませんでした。

その後、英会話教室に今回は無事着席しまして、ある文章を朗読していたところ、突然鼻水が出てきて止まらなくなりました。
『ティッシュ下さい』
溢れ出る鼻水を指で閉じ込めつつ、(少し飛び出す)、G先生に懇願しましたが、アメリカ人オトコにそれを尋ねた私が馬鹿でした。お隣の日本人女性生徒、Mさんが笑顔で差し出して下さいました。とても感謝しました。

そうか!自分に感謝する機会が与えられ、幸せなことであった、と気が付きました。
G先生も『寒いところから来ると、よくあることだね』と今回はフォローを入れてくださり、金髪の巻き毛の青い目の彼が天使に見えました。(これはさすがにウソ80%)

Mさんと帰り際に立ち話をして、実は私が入校する前に酷い先生の時代が続き、私は結構良いタイミングで入った事を知る。

ウジウジとなかなかスタートしなかった事が、結構正解だったりすることもあって、自分を嫌う事の反対側には、こういう計らいも隠されているのかな。


寒空だけど

濡れた落ち葉が寒々しい庭で、オイ、頑張っています。(と言ってもハウスの中でお昼寝中)

私も周囲の山々が、怪しい冬の雲に覆われているのを見ながら、暖房無しの暮らしを無事、続けております。折り返し地点経過した頃から、面白いことに、自分の身体に変化に気が付き始めました。

お天気の良い日に庭仕事をしたような日には、夜も大して辛くありませんが、雨の1日を家の中でウダウダ過ごすと、辛いこと、辛いこと。標高の低い鼻であっても、恐ろしく冷たくなっている事に気が付きます。
あと、朝一番の飲み物に何を自分が欲しているのか、分かりやすくなりました。それに不思議と食欲が無いのは、何でだろう?

オイは数日前から膿皮症で、右足の指の内側が真っ赤に腫れて、毛が抜け、色素沈着を起して青黒くもあります。獣医さんで『毛嚢炎ではないか?』と前回診断されたアレですが、膿皮症ですな、これは。
『な〜ぜに、他所他所しいかなぁ、オイちゃん?』と思っておりましたら、案の定でした。私にソレが見つかるのを避けてる、避けてる。

『酷い痒さがあって、嘗め回さずにはいられない』とネットではありますが、そうだとすると24時間、始終痒くて堪らないという感じではなく、今の状態では、食事の後で眠くなる前とか、早朝、目が覚めてからとか、暇なときにクチュクチュやり出すと止まらないわ〜!という感じのようです。
恐らく治りかけなので、病院に連れて行くよりも今回は民間療法で様子を見てみるかい、というところ。

11月には歯科検診(麻酔もするらしい)と狂犬病の注射がありますが、どちらかを延期できないかなぁ〜と思っております。

犬にも胃酸過多ってあるんだ

小芋を食べたら、胸につかえて死にそうになった。
大袈裟でなく、ほんとうに死ぬわよ、私!両親に宣言。恐るべき殺傷能力だな、小芋。無邪気で愉快な姿をしているくせに、油断ならない。

そういえば、明け方オイも胸焼けを起したらしく、庭の草をムシャムシャ食べ出した。モロコシ入りフードを密かに増量し続け、20粒にしたのが限界量を超えたのか?

『芋はゆっくり食べなさい』と呆れて諭す父に、オイのそれは大体、朝4時頃に我慢できなくなると返事する。すると
『それは朝食の期待もあって腹が減ると、胃酸が出過ぎているのではないか?胃酸過多の場合は、温かい牛乳でもすぐに胃に入れてあげなさい』

胃の手術を経験した元患者は、声に力を込めて熱心に語り始める。
医者に『完治』の太鼓判を押されて以降、父は自分の病のウンチクに耳を傾けてくれる相手を見つけるのが困難らしい。どうも、暇を持て余した私が“親孝行”として、たまに相槌を打ってあげる程度ではないか。そう思ってこの時も、『ふーん、ふーん』と真剣な生返事をして帰ってきた。

けれど念のためにネットで調べてみると、胃酸過多の状態の犬は、草を食べたがる、とあった。へぇ〜。

そこでオイの夜の食事をいつもより遅くしてみた。これで朝が楽になるかな?
ところが、いつもの夕食の時間になると、オイ、勝手に停座を始め、クソ真面目な顔で私を見つめ始める。顔に穴が開きそうだ。
つい『何よ?』と訊くと、食事台の前にいそいそと立つ。『元の場所に戻れ』 命じると、今度はそれを無視して、食事前に入れられる事の多いクレートに勝手に飛び込んだ。

『胃酸過多の犬は、このように飼い主の誘導・催促が上手いのが特徴です』
つぶやいてみるが、聞き手無し。


嘘をついても独り  JO母





学びの(秋は過ぎちゃったから)初冬

『よし、オレもT蔵を怒っておく』 とダンナ。
あなたが相手だと理解してくれたことだけで、嬉しいよ、チュチュ。上出来よ。
家のアレコレはようやく一段落着いた。少しずつ掃除・整理整頓をしながら収めよう。

それにしても、どーして、こうbad lackな事ばかり続くの? という毎日だったわ。
『よ〜し、それならそれで良い。負けないぞぉ〜!』と気合の入る、曇り空の初冬の1日。
昨夜は風邪の初期症状のようなものが出て、冷たい部屋に耐えられず早々に寝た。そして起きたら快調よ!!

思いもかけないところで、盲導犬の中でも輝かしい血統を持つ、ラブのコ(家庭犬)に会った。これからもこのコに会えるだろうし、飼い主さんからも話を聴く事も出来そうで、はい、はい、勉強させてもらいます。

そして驚いたのは、『この人、私とよく似てるぅ〜!』と思う人にも会った事。その方はマダム、私はガラッパチでありながら、どこかに同じ匂いがするよ。そしてやっぱり母との関係に、表向きには何も無いのだけれど、ザラザラしたものを感じる。母と私も良く似ている。



手間を惜しむと・・・(後悔!)

家周りの足場が外されていた。

ワハハ オホホ! 大笑いのランチを楽しんで帰宅したら、なぜかそういう事になっていた。

呆気にとられた。ベランダには洗濯物(下着)も干してあったし、洗濯物が散らかり放題だった室内も丸見えだったはずだ。

何より私の可愛いオイを庭に出しておった!!!!!

激怒!! T蔵(敢えて今日は呼び捨て)の携帯に電話。
『オイ、吠えもしなかったぞ、尻尾振ってさ。それに“お手”って言ってもしなかったなぁ〜、シツケ悪りぃなぁ〜!』

ふ、ふざけろぉ〜! ぷるぷる・・・。

どれだけ怖かったろう、安全なはずの庭にズカズカ入ってくる知らない人達。大きな金属音。誰もいない家で、たった1匹、逃げる場所もなく残されていたオイ。
涙がこぼれてしまいそうだよ。

朝、出かける前にした嫌な予感。あの予感に従っていればと後悔。
そうなんだよね、『もうひと手間』を、私は肝心なところでケチる。最悪の想定をして、確認の電話をT蔵にしておけば、こんな事態にはならなかったかも知れない。

あぁ、反省するべきところがボロボロ見えてくるよ。

いつものようにオイをハウスに入れる。当たり前のように、何も訴えもせずに入っていくのが、これまた切ないよ。

プレゼント計画

月曜日から節約生活に入った。2週間限定ではあるけれど、真剣に続けるつもりだ。
私からまた北極のシロクマへ、ささやかなプレゼントだよ。

暖房は一切、使わない。無駄な照明はバシバシと親の仇のように切っていく。食器も出来るだけまとめて洗う。テレビも観ない。早寝早起。

『今年の冬は極力、床暖房は使いませんからね!』
 日曜日の午後、いつものようにボケーっとしているダンナに高らかに宣言。
『なんでよ?』
『地球に優しくっ!』
『地球より、オレに優しくしろっ!』
サラリーマン川柳をパクっているのか?のダンナを尻目に、私は分厚い下着をひっぱり出す。どうだっ?
チョンマゲのようにまとめられたボサボサの髪、ますます頬の厚みで小さくなってきた目、丸まった肩が鏡に映る。モンゴルの関取に良く似た妹がいれば、失礼ながらその方は私にそっくりだろう。

しかしモンゴルの厳しい寒さを私の身体は知らない。
日が暮れてソファの上で横になっていると、あまりの寒さで身体が冷たくなって、次第に眠くなることを発見した。気が付くと身を丸め、意識失って(寝ている)じゃないのよっ!

身体を温めるのに『酒風呂』というのを知る。
日本酒と塩を入れる。これがとても気持ち良い〜!湯上り、フワァ〜ンとして最高。

おリンゴ、吸い込みました

お世話になります、オイ、再び!で、実家に連れて行ったはいいけれど、土曜日の庭は秋の農産物で一杯。

ウチの両親は本当にマメ。農家で生まれ、時代的にも充分貧しさも経験した2人であるけれど、それにしても今でもここまで手をかける人は、そういないと思う。

そんな母の手作業の一品、大きな平ザルに芸術品のように並べられたリンゴのスライス。
それをじーっと見つめていたと思ったら、いきなりヒュヒュっと吸い込み出した、オイ。

だめぇ〜! リードを引っ張るも時すでに遅し。精一杯、口の届く範囲で吸い込んだ形跡が、悲しく笑えるねぇ。

本当に難しい、犬のシツケ(直し)っていうヤツは。
食事の前にはアイコンタクトをさせ、『許可』の合図を与えるなんて、このかた、仔犬時分からず〜っとず〜っと当たり前のようにやってきている事だ。
しかし、いつまで経っても、食事時以外、食べ物を前にしてしまえば『食べません』とも 『これは頂いていいのでしょうか?』なんて訊いてくれるようにはならず、拾い喰いの危険をいつも孕みながら生活してる、って事かい。

***********

それにしても、こうやってセッセと働く犬と両親に囲まれて暮らしながら、なぜに私はこんなに面倒くさがり屋なのだろう、と不思議に思う。

ちょっとしたツボを、つい面倒くささからいい加減に処理し、事態を大事にしてしまうのが痛い。反省するところだ。


冬の犬の水分と排泄

いつになったら終わるのかしら? 外壁材の塗装。

私もそう思っているけれど、同じ場所を3回塗らなければならなかった親方とその部下、及びウチの愛犬も同じ思いでいると思う。

でもペンキ調達中の今日は、休止。お天気が良かったらもっと有難かったのだけれど、それでもやっと一息。家にいると、窓は覆われているし、シンナーの匂いで気持ち良くなってくる。ワタシよりも嗅覚の優れたオイはもっと大変だろう、という事で、数時間だけ実家に預けることもしてみた。

芝生の上で横たわり、久しぶりの風とお日様を浴びている姿に安心。でも家に戻るとガブガブ水を飲んだ。やっぱり慣れない場所で緊張はしたんだねぇ。

それにここ何日か、オイの目が何だか涙目になった。これは風邪かなぁ、塗装材の刺激によるものなのかしら。

去年は、あまり水を飲まないオイを心配して半強制的に飲ませるようにした。時々、『お前、泣いていたの?』というようなむくんだ瞼になって、朝ケージから出てきたが、それが水分摂取に関係してるとは、考えもしなかった。

ある日、『もしや?!』と気が付き、それから観察している。
気候もめっきり寒くなってきたし、水分量は今までより若干少なめでいいかも知れない。

それから水を飲んだ後、30分後に大量にpeeが出る事にも気が付いた。ちゃんと事前に済ませているのに、『ハッ!』 ワタシ、おしっこしたいわ、と焦り出して、これでもか?って言うほど、長〜いpeeをする。peeはチビチビ小出しにせずに、もったいぶらず、景気良く済ませて欲しいものだな、オイくん。

それから食事。小麦粉(グルテン)といより、トウモロコシがどうもダメ。
夏のフードが終わり、新しく取り寄せたものに変えた途端に、胸やけが起きたようだ。すぐに以前のフードを取り寄せ直したけれど、もったいないのでモロコシ入りも毎日、朝夕、10粒混ぜている。

これはチビチビ、小出しして宜しい。



オハヨー ゴザイマス!

Rose
まるで私のように清らかな薔薇。


『オハヨーゴザイマス〜』 
地獄の三丁目から湧き出るような地声の男、T蔵さん。どんな時間の電話でもそう言うが
これには訳がある。まったく、嫌な男だねぇ〜。

5年前、家の1部をリフォームした。
ある朝、何人もの職人さんを道で待たせているのも知らず、私は白雪姫のように温かなフトンに包まれ、ぐぅぐぅー眠っていた事がある。
枕元で電話が鳴り響き、
『もし・・も・・しぃ・・』

『なんだぁ!まだ寝ていやがったんかぁ!』
いきなり炸裂するT蔵さんのダミ声。

『おぃ、職人待ってるんだぜぇ〜、この寒空の下でよ〜!』

大慌てでガレージのシャッターを開けると、道路で歓声が上がった。

『開いたぞ! 開いたぞ〜!』


・・・・・・や・・め・・・て・・・・・・

それ以来、T蔵さんはどんな時でもお電話のご挨拶は、『オハヨーゴザイマス』
これ一本。


********


早朝“事件”が起り、ダンナと私は2人、非常事態に陥った。
やっと日が白み始める頃、またベッドに戻って、そのまま寝坊してしまった。
7時半に慌てて飛び起き、カーテンを開けると、何なの!?
庭でくつろいでいる職人さん達と目が合うじゃないのっ! どーいう事、これ?
いや、いくら何でも庭に勝手に入ってるって、どーよ?

ま〜た“お寝坊さん”を天下に知らしめちゃったじゃないのさっ!


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