紙飛行機と犬
最近、夕食後に電話で仕事の打ち合わせをするダンナ。
部屋を出て行ったので、テレビのチャンネルをすかさず変える。
ダンナ、しばしして自分のソファに戻って来る。
自分の縄張りから持ち去られたリモコン。
勝手に替えられてるチャンネル。
何も言ってくれない妻は、何も返してくれない。
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しばし流れる沈黙
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雑誌を手に取り、読み始める。
懐かしい歌手を見つけ、少し騒いで、すぐに飽きる。
ビリビリ雑誌を破り始める。
紙飛行機を折る。
足元で寝ている犬の前に飛ばす。
あっという間に、犬、噛み千切る。
「こらっ!やめろっ!オイッ。持って来いっ!」
紙飛行機第2号を製作。
期待で目をランラン輝かせている犬の顔を狙って飛ばす。
妻、激怒。
「オイの動体視力の凄さを知らないな!」
振り返って言い返す。
並外れた動体視力を持つ犬に、紙飛行機2号、粉砕される。
(犬にぶつかるほどの滞空距離も無いまま落下直後)
紙くずを回収するダンナ。
それを執拗に追い詰める犬。
「お前は自分でゴミを片付けられないから、これはあげれない」
回収したゴミを犬に得意げに見せびらかす。
諦めずに犬はそれを追い続ける。
そしてついに奪う。
「あ! やめろ!返せ〜」
犬、ここまでおいで!と
尻尾ふりふり、家具の下を走りまわる。
ダンナ、追う。
妻、騒動の終焉のために、リモコンを返す。
みんな、元の場所に戻って落ち着く。
メリー・クリスマス。
似ている。
耳毛が豊富になってきてから、余計に“グリンチ”とオイって。
メリー・クリスマス。
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