ワクチンと天使
友人Eに聞きかじったばかりの「○○の法則」とか、スピリチュアル方面の話しを偉そうに聴かせる。
「うん、うん。なるほど〜。そう言われてみれば、そうだわぁ〜」などと友人Eはさも判ったように答えるが、(違う、違う。そういう簡単にわかっちゃう話でないの!)
非常に不満である。話している本人がよく分かっていないのに、勝手に理解されては困る。
最近、その友人Eがホームセンターで、女手1人で重い家具を取り出そうとした時、人手の無いその店で、奇跡的に店員さんが通りかかり、しかも更に奇跡的な事に、その店員さんは親切に商品説明までして、レジまで運んでくれたと言う。
「これ、守護天使のお陰なの?」
「そうです。その店員さんがその時、天使だったかも知れません」
重々しく、必ず天にお礼を述べるように念を押しておく。私もこの時ばかりとエバる。しかし数日後、その店でまったく同じ商品がバーゲンになり、「これはどういう意味なの?」と訊かれ、窮する。
その友人Eが最近、子どもの予防接種の事で非常に悩んでいる。過去の薬害問題がまったく活かされていない、旧態依然の業界体質であること。効果そのものが疑わしいのに、薬害の恐ろしさをまったく知らされず、無知のまま子どもに接種させてしまう親。「ヒステリックにならないように。犬も同じみたいだけど」としか言えなかった。
その日の夕方、興奮した友人Eから電話。
「天使が、天使が舞い降りたの!」
話を訊くと、図書館にその手の本を探しに立ち寄った彼女、本が見つからず、通りかかった司書の女性に声をかけたと言う。そしてこの方こそ、脱ワクチンの先駆者だったそうだ。隣県から引っ越してきた彼女は、偶然、ワクチンの危険性の問題提起した医師の近所に住んでいたのがきっかけで、いろいろと実情を学んでそれを実践した人だと言う。そしてお薦めの本をいくつか紹介してもらったらしい。
流れから言うと、「脱・ワクチン」なのだろう、と思う。しかし、それを私は言えないし、自分の子どもであっても、「だからと言ってワクチンを接種しない」ことの決定はできないと思う。まして母・友人Eはもっとそうだろう。迷える子羊は、やっぱり迷える子羊。ただし、母よ、心強く、穏やかに決心なされよ。そのためにスピリチュアルの本は役に立つと思うんだけどな。
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