春の1日

この季節、オイの納戸には虹が落ちる。
ただ、それだけ。
イノシシ・ベイビーの初節句に両親、お呼ばれ。
妹の義父母の家には、あーちゃんという名前の犬がいる。捨て犬になりそな境遇の犬だったが、縁あって、この家に引き取られ、じーさんとなった今も元気に暮らしている。
最近、イノシシ・ベイビーは赤ちゃんという世代を脱出しつつあって、とても活発で、賢くなってきた。コタツの隅をギュッと掴んで、つかまり立ちをする姿は、女の子ながらとても凛々しく勇ましいらしい。
節句準備のためにお泊りした妹母子。風呂上りに赤ん坊にパジャマを着せようとしたら、ハイハイして、逃げて回って、大暴れになった。
日頃、聞きなれない、煩い赤ん坊のわめき声を聞きつけて、トコトコやって来たのが、あーちゃん。
『あーちゃん、○○(赤ん坊の名)が言うこと聞かなくって、困っちゃうの〜』
妹が愚痴ると、赤ん坊に向かって
『ウォン!』
一吠え、一喝。
その後、またトコトコと立ち去っていった。男、1匹、あーちゃん。
イノシシ・ベイビー、キョトンとしたまま、後は母親の為すがまま。
私はこういう話が大好き。堪らない!
犬のブログ、星の数ほどあれど、こういう種の話は滅多に無いのが残念。不愉快でワガママな赤ん坊を一喝して、立ち去る老犬。立派じゃないの!
話を収集して、郷土の文士・椋鳩十先生の二代目、椋鳩五(むく はとこ と読みます)としてデビューしたいくらいだ。
私の方は、ひな祭りには関係無い、団地の集会のお呼ばれ。
家に戻ると、犬は呑気に庭先でゴロ寝。
庭に自然発生する水仙の芽を見ていたら、土も被らず、転がっている球根もあり。埋めてやろうと地面を掘っていると、オイがやってきた。
『お前も掘りなさい』と言うと、掘られたばかりの土の匂いを嗅いだ後、一掘り。促すと更に掘り、お陰であっという間に、小さな球根に充分な穴が出来た。
長閑な春の1日。
カレンダーの上にも。
グッピー風にも。
ただそれだけ〜。
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