スカーレット・オイのサバナ日記

オーストラリアン・シェパード - 悪行は風と共に去らず-
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犬の頭が冷静になった、その後で その10

2007/07/04 16:40 

ここからが、本当の勝負なのかしら?

どれもオイと私の経験だけから言っておりますが、以前とは比べ物にならないほど賢くなった頭で、『こいつは私のリーダーとしてふさわしいか』人を見定め、審査する時期が始まったように思います。
シツケの方向性だけが解らず悩んでいた人と、心根の歪んでない犬の組み合わせであれば、もうとっくにそんなものとサヨナラしているのかも知れません。
人間の感覚で言うと、『お前は、姑息で、狡猾な卑怯者だよ!オイ!』と絶句したくなる事、しばし。

オイは、吠えと脱走が悩みの犬でしたが、それ以外には、私の心に隙間風を(かなりきつく)吹かす程度で、それほど酷い問題犬でもなかったように思う。
しかし、触られるのも嫌なくせに、私の通行を邪魔するようによく寝そべっておりました。
また他にも、食事を用意している間、いきなり野良犬のように振舞い始める。お尻を人に向けて歓迎の挨拶する。なぜか必ず私に背を向けて寝る。これらはN先生に伺って、謎が解決しましたが、問題行動と認識されないながらも、根本は同じでした。

冷静な頭を持った後半は、もっと陰湿な(?)『お試し』になります。水を飲みたくもないのに、そんな振りをして付き添わせたり。
また、ワガママも良く見えてきます。遊びに行くならいいけど、排泄に行くのに、芝生が濡れているのは嫌だと?冗談じゃないよ!とかね。

正確にはこの時期ではないようのですが、命令には絶対服従だ!と意固地になり、オイの体の不調を見落とした事もあります。peeをしたくないのではなくって、出なかったオイを責め立てて、N先生にこれも注意を受けました。犬の世界に立ち入る事は、本当に危険が潜んでいるのだと思います。(なので、どれもお薦めではないんです)

こういう私のいたらなさ、オイの執着もありますが、しかし実際には、昔とは比べ物にならないほど、従順にもなってきた。世間で言う問題犬の要素も無くなり、それどころか、犬に無知な一般庶民限定ではあるが、世間さまからも、褒められる犬にもなってくる。
でも、心が寄り添っているかは、また別の話で、それでは何を持って判断したかと言うと、サバンナ日記で書いたものを単純にまとめましたが

○瞳 澄み具合、輝き。瞼の緊張度。白目の充血
目の表情は見極めが非常に難しく、私も今でもわからないけれど、最近、心が解放されるようになってからの方が、かえって、『おっ!?』という瞬間がある。(だからどーした?ではあるが)
解りやすいのは、虚ろな、視点の定まらない瞳。濁ったり、世の中を拒絶したような、膜を貼った目。自分独りの世界に入っている時の目。
○緊張の鼻水、ヨダレの有無
○顎・胸、ソケイ部の赤み
○舌の色、動き。
○呼吸
○排泄物、行動、姿勢、回数
○訓練時の姿勢
○耳や鼻の動き 
○身震い
○人や犬に対する興奮度・媚
○吠え
○怯え
○食事
○人に対して、引く行動が見られるか。でしゃばりの有無。
ワガママによる独りよがり・その葛藤が見られるか。
○毛艶、毛玉、フケ、脂ぽさ、皮膚疾患
○健康

こんなところだったかな。犬とは、これらで本音を語るものだと知りました。少し言い方を変えると、どんなにカモフラージュしても、ここに本音が出るっていうものか。

私が、犬とは!犬とは!なんて頑固なんだ!と崩れ落ちそうになったのは、オイの“自分スタイルのおしっこ”のこだわりの強さです。
ヘレン・ケラーのウォーター!の開眼が、私にはオイのおしっこ。
神経を張り詰めながら暮らしている私に対して、あくまでも自分のおしっこスタイル固執せざる負えないオイを見て、自分の精神力などでは、もうどうにも太刀打ちできない、生物に感じられた瞬間でした。

その反面、今まで難しかった事もどんどん可能に成り始めます。
私もかつて、オイが出来ない事の数々に様々な理由をつけていました。
“オゥシーだからね”“この年齢だもの” なんて格好のエキスキューズ。つまり、犬の性能が低いと言っておったのですわ。
ところが、オイでさえも、出来なかった事を数々可能にして行きます。小刻みに停座位置をして修正している姿を見て、ここまで器用であったのだ!と驚きました。
それは犬の性能を過小評価していた、自分の傲慢さを見せ付けられたも同じです。
そして、そういう行動で示し出したオイを見て、ますます自己改革できない自分に、自己嫌悪も増していきました。



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Author:飼い主の私 JO母
J.O.(ジャッカル・オイ)のサバンナ日記の続編。

舞台をアメリカ南部の小さな町サバナに移し、『フンッ!』眉毛吊り上げ活躍中の愛犬。前世は黒人の奴隷だったと思う飼い主が涙ながらに綴ります。

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