ダンナの贈り物 パート1
ダンナは仕事で海外に行く機会が多く、世界各地で様々なモノを購入してきて、私にくれる。
お陰で私は世界中の素敵なものを一杯、持っている。
●『電球を替えるための棒』を、槍のように持って、駅に降り立ったのは今年の1月。
サイパン土産。
●イヌとお魚と、戦闘機の形をした大凧・3種。中国の凧揚げで有名な島にて購入された。
●ガナル・カナル島の横だったか、何とか島の石ころ。
*太平洋戦争の激戦地の中でも、この島では戦がなく、決して『気』の悪い石ではない。
(ダンナの鑑定)
●中国、孔子廟の門前の屋台で買った、金色のカード・タイプの御守り。
*私の名入り(汚い字)。孔子廟の一番前の、とにかく一番前の夜の屋台で購入したため、同等のものの中でも一番格が高い、有難い御守り。
●天井桟敷席で観た、セリーヌ・ディオンのコンサートで買ったピンクのキャップ。
こうして毎回、毎回、私の事を忘れずに、何かを買い求めて来てくれる。
なので、私の身の回りには、ナイスな物がどんどん増えていくの。
ある日、この歳になったのだから、1つくらい本物の石をダンナから欲しいと思いついた。ビーズとガラス玉の入った私の宝石箱に1つくらい、本物の宝石があったっていいよね。
『深い色の翡翠があったら欲しい。いつか、どこかで、あったらで良いし、あなたが心魅かれる、小さくてお手ごろなもの。他に何もいらないから、これ1本でお願いします』
婉曲な意思表示と言うか、辞退と言うか、問題回避の術。
賢妻の鏡。
そんな翡翠があっという間に見つかるわきゃないのに、次の出張の帰り、ダンナは『はいよ』と紙箱を渡してくれた。
中身は翡翠のブレスレット。
翡翠は薄っぺらのセロファン紙のようで、すでに箱の中でポロポロ剥げ落ちて欠けていた。
がっくし。
正直に文句を言うと、次の機会に、『これは大丈夫!』
笑うパンダが踊る、赤い宝石袋を手渡された。
中身は、もう何だったかすら、思い出せない。
その後、スリランカに出張に行った時にはルビーの指輪を買って来てくれた。
絶句したくなるよな指輪だった。
$300の領収書も袋から出てきた。
こ、こんなものに、$300ドルも!(涙)
宝石で$300は決して高くないと思うが、私なら50¢でも買わないと思うような品に$300も、使ってしまったのか。
腹立たしいを通り過ぎて、情けなくなった。疑うべきは、ヤツの審美眼?金銭感覚?
それとも・・・
愛情?
『ちゃんと鑑定書もあるんだ!』
手書きの鑑定書をエバって見せられた時
『もう(こいつに)、何も頼んではいけない』
私は翡翠も何も、大急ぎで諦めるべきだと悟った。
『美しい』
ダンナが買ってきたガラス・ブロック(ドイツ製)
暑がりのオイちゃんの冷却マクラとして活躍中。
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